肺癌における化学療法の個別化と耐性の克服
肺癌は難治性が高く、手術が適応とならない場合には薬物療法が重要な治療手段となります。しかし、治療を継続する中で、がん細胞が薬剤耐性を獲得し、薬が効かなくなることが大きな問題となっています。これらの癌に対する新たな抗がん剤の開発には長い期間と莫大な費用を要します。私たちは、薬剤耐性の克服は新薬開発に匹敵する重要な研究課題であると考えています。そこで、薬剤耐性細胞を用いて、既存薬の中から耐性がん細胞に有効な薬剤を見つけ出す「ドラッグリポジショニング」や、抗がん剤と併用することでその効果を回復させる「耐性克服剤」の探索に取り組んでいます。さらに、薬剤耐性に伴って変化する遺伝子やタンパク質から、個々の薬剤の効果を規定する分子や、薬剤耐性の原因となる分子を見いだすことで、治療効果や耐性を予測するバイオマーカーを探索しています。これらの研究を通じて、患者さん一人ひとりに適した「個別化医療」につなげ、薬剤耐性によって治療が難しくなった患者さんの新たな治療選択肢の提供と、肺癌治療の発展に貢献することを目指しています。

肺癌における薬剤耐性の克服を目指し、既存薬を活用した新たな治療法や、抗がん剤耐性を克服する併用薬を探索しています。さらに、薬剤の効果や耐性を予測するバイオマーカーを見いだし、患者さん一人ひとりに適した個別化医療につなげる研究に取り組んでいます。

