環境衛生学
以下の6つのテーマについて、3名の教員や博士研究員を中心として、卒論生とも協力しながら研究を進めています。
1. 中間周波帯電磁界の安全性評価
電波防護指針以下のばく露における「非熱作用(発がん性、酸化ストレス等)」の有無を検証。現在は、胎児期のばく露がマウスの神経発達や行動に与える影響を解析しています。
2. DNA損傷応答を標的とした抗がん剤開発
紫外線等によるDNA損傷後、細胞分裂の再開を特異的に阻害する化合物を探索。既存の抗がん剤の増強や、副作用の軽減、耐性癌への新たな治療法の確立を目指しています。
3. 精油(アロマ)成分による抗炎症効果
ミクログリア(脳内免疫細胞)の活性化を抑える精油成分を特定。慢性的な炎症が関与する神経変性疾患やうつ病の治療・予防への応用を目指し、動物モデルでの効果を検証しています。
4. 加熱式たばこの毒性評価
急速に普及した加熱式たばこについて、国立保健医療科学院と共同研究を実施。マウスを用いたばく露実験により、肝臓をはじめとする諸臓器への組織学的な影響(毒性)を詳細に解析しています。
5. エストロゲン受容体(ERα)の新規機能解析
免疫細胞におけるERαの「リン酸化」に着目。特定の部位(Ser216等)がリン酸化することで発揮される新たな生理機能を、ノックインマウスを用いて炎症応答の観点から解明しています。
6. ヘビ毒由来ペプチドを用いた血栓治療薬の開発
ヘビ毒に含まれる特定の基質特異性が高いペプチドをリード化合物とし、副作用の少ない新規な血小板凝集阻害剤(抗血栓薬)の創製に向けた共同研究を進めています。
