薬物治療学

明治薬科大学 薬物治療学研究室へようこそ!
私たち薬物治療学研究室では、「適切な薬物治療の実現」 を目指し、分子生物学、生化学、生理学、解剖学、病理学、病態生理学、薬理学、薬物動態学、医薬品情報学、薬物治療学、医学といった幅広い知識を基盤に、病態の理解と個人差を考慮したオーダーメイドの薬物治療を探求しています。
具体的には、以下のキーワードに関わる研究に取り組んでいます。
- 病態に合わせた薬の使い方
- 病態や背景要因が薬の作用や体内動態に与える影響
- 新しい、より病態に適した薬の開発
- 既存の薬では解決できない課題の発見と解決
特に生活習慣病、中でも2型糖尿病に焦点を当て、その発症・進展のメカニズムや合併症に関する研究を分子レベルから臨床まで幅広く展開しています。
研究テーマの例
- 糖尿病発症や進展に関連する遺伝子・環境要因の探索と制御
- インスリン分泌や抵抗性に関わる新たな標的分子の発見
- 糖尿病合併症の早期発見・治療に繋がる研究
- ビッグデータを用いた糖尿病診療データの解析
- 細胞や動物モデルを用いた新たな治療法の開発(細胞内代謝制御、ナノ粒子製剤、治療ワクチンなど)
- 運動療法の効果を高めるための研究
- 神経障害と腎機能低下の関連性の解明
研究室の特徴
- 分子から臨床まで幅広い研究分野をカバー
- 基礎研究(Wet・Dry)と臨床研究の両輪で研究を推進
- 最先端の実験設備(共焦点蛍光顕微鏡、質量分析計など)を完備
- 医療機関との連携による実践的な臨床研究
- 教員と学生の距離が近く、活発な議論と親身なサポート
- 学会発表や論文執筆を積極的に支援
- 多様な進路への実績(大学院進学、病院薬剤師、製薬企業など)
求める人物像
- 研究に前向きに、真剣に取り組める方
- スタッフやメンバーと積極的に交流し、スキルアップを目指せる方
- 新しい手法にも果敢にチャレンジできる方
- 「科学とは何か」を深く探求したい方
学部生の皆さん、社会人の皆さん、私たちと一緒に、薬物治療学の未来を切り拓きませんか?少しでも興味をお持ちいただけたら、ぜひ研究室の扉を叩いてみてください。
教員一同、皆さんの熱意ある参加を心よりお待ちしています!
研究室メンバー
- 教授:櫛山暁史(医師・糖尿病専門医)
- 助教:山室大介(薬剤師)
- 助手:村松泰地(薬剤師・2021年度卒)
- 学生:4年生 10名、5年生 9名、6年生 6名、社会人大学院生 4名、博士課程 1名
共同研究・提携先
明治薬科大学の他研究室、朝日生命成人病研究所、理化学研究所、広島大学、東京大学、日本大学、熊本大学、東北大学、名古屋市立大学、大阪大学、京都大学、東京学芸大学、国立看護大学校、Colorado 大学、延世大学、聖路加国際病院、RIZAP、博報堂メディカル、日本医療機能評価機構など、国内外の様々な研究機関・企業と連携しています。
研究室メンバー
研究テーマ
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臨床研究について(個人情報保護方針と包括同意について)
薬物治療学研究室では、臨床検体および診療情報を用いた研究を行っています。
これらの研究には研究対象となる方(以下被験者)から必要な情報やサンプルを提供していただくことが不可欠なため、当研究室では、被験者に安心して情報を提供していただくために以下の個人情報保護方針を定め、履行に努めます。1.個人情報の収集について
被験者の個人情報、サンプルの収集は、別途公表している研究計画の範囲で行います。2.個人情報の利用および提供について
被験者の個人情報は、以下の場合を除き、本来の利用目的の範囲を超えて使用ならびに第三者への提供はいたしません。- 被験者に了解を得た場合
- 個人を識別あるいは特定できない状態に加工して利用する場合
- 法令等により提供を求められた場合
3.個人情報の適正管理について
当研究室は、被験者の個人情報の漏洩、紛失、破壊、改ざんおよび被験者の個人情報への不正アクセスの防止に努めます。4.個人情報の確認・修正等について
当研究室は、被験者の個人情報の開示、訂正、利用停止等について、「個人情報の保護に関する法律 」の規程に従って対応いたします。5.法令の遵守と個人情報保護に対する取組みの改善について
当研究室は、個人情報の保護に関する法令を遵守し、上記の各項目の見直しを適宜行い、個人情報保護に対する取組みの継続的な改善に努めます。6.問い合わせ窓口について
当研究室の個人情報保護方針についてのご質問は、薬物治療学研究室櫛山までご連絡ください(代表電話よりご連絡ください)。個別の臨床研究についての被験者の個人情報の取扱いに関するお問い合わせにつきましては、各公開文書に記載されている問い合わせ先までお問い合わせください。以下の方は当研究室における臨床研究にデータが使用されることがあります。全員が対象ではなく、各研究において対象とされた場合において、使用されます。研究の対象など詳細についてはリンク先をご確認ください。いずれの場合も個人情報は削除された状態で解析され、学会や論文において発表されます。
- 2000~2023年に朝日生命成人病研究所附属医院に通院歴のある方
- 東久留米駅前クリニックに通院歴のある方
- 国立がん研究センター中央病院に通院歴のある方
実施中の薬物治療学研究室における臨床研究一覧
【朝日生命成人病研究所附属医院】
・糖尿病患者の脂質異常症治療薬と網膜症発症進展の関連についての探索的研究
・尿酸降下薬を服用している糖尿病患者と糖尿病性網膜症の関連についての探索的研究
・2型糖尿病患者の初診時の生活習慣と血糖コントロールの関係についての探索的研究
・2型糖尿病患者における睡眠障害と血糖変動に関する探索的研究
・2型糖尿病患者における血糖変動と腎機能低下の関連についての探索的研究
・糖尿病患者における既往最大BMIと糖尿病性網膜症の関連についての探索的研究
・虚血性心疾患および脳血管障害の既往歴のある糖尿病患者と糖尿病性網膜症の関連についての探索的研究
・2型糖尿病患者の血糖降下薬服用と消化器がん発症の関連についての探索的研究
・2型糖尿病患者の初診後肝繊維化指標の変化についての探索的研究
・2型糖尿病患者における不眠症およびその他の精神疾患発症の性差についての探索的研究
・2型糖尿病患者における糖尿病性神経障害の有所見の個数と網膜症の経過についての探索的研究
・2型糖尿病患者における血液検査、CGMデータを用いたHbA1cの予測モデル構築
・2型糖尿病患者における膵臓がん診断前のHbA1c推移についての研究
・2型糖尿病患者治療におけるDPP-4阻害薬に加えたSGLT2阻害薬の併用とGLP-1受容体作動薬への切り替えの効果および費用の比較
・2型糖尿病患者における血糖降下薬と尿路結石の関連についての探索的研究
・生活習慣病における合併症の実態把握とその治療に関する後ろ向き院内データベース構築
【国立がん研究センター中央病院】
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科研費プロジェクト