
明治薬科大学薬用植物園では、薬用に供する植物を中心として多種の植物を植栽展示しています。園内には、主に漢方薬に使用される生薬や抗癌剤などの医薬品原料となる薬草・薬木が栽培されており、日本薬局方に収載されている重要生薬の基原植物は解説パネルとともに展示しています。
本園は、主に薬学教育と研究を目的として開設され、現在も講義や実習を通じて生薬の基原植物や医薬品の原料としての薬用植物、さらには誤食による中毒を引き起こす植物などに直に触れる機会を提供するとともに、研究素材としての天然資源の提供も行っています。
また、一般市民にも広く公開して正しい薬草の知識の普及・啓発を図るとともに、薬木区画には国内の珍しい山野草も植栽しており、四季折々の植物が来園者の目を楽しませています。2019年からは温室で熱帯や亜熱帯の薬用植物を展示・公開して、季節を問わずに様々な薬用植物を観察することができます。
加えて、日本生薬学会・日本薬剤師研修センターが認定する「漢方薬・生薬認定薬剤師」制度をはじめとした各種研修会等の研修施設としても協力しています。
温室の設置と太陽光発電システム
- 明治薬科大学では、薬用植物園の一画に温室を設置しました。〔2018(平成30)年11月19日(月)〕 この温室では、室温を保つために2kWのヒーターを常時使用します。温室の年間電力消費量は、6,600kWhと予想されておりますが、自然エネルギーを活用した「太陽光発電システム」を利用することで、必要な電力量を十分に確保することができます。
- 本学では、地球温暖化対策として、省エネルギー、省資源、廃棄物の削減、グリーン購入の推進等、全学的に環境保全活動に取り組んでいます。自然エネルギーの積極的な利用を進めるため「太陽光発電システム」設備を駐車場の一画に設けました。ここで発電した電力は、薬草園内温室用電源等として充当しています。これからも積極的な環境保全活動を実践して参ります。

太陽光発電システム

温室