第4回大学院フロンティアシンポジウム(大学院特別講義)を開催しました

2025年(令和7年)9月9日(火)、「医療データベース研究~現状とその意義~」というテーマで第4回大学院フロンティアシンポジウム(大学院特別講義)を開催しました。

医療データベースを用いた研究は近年ますます盛んになっており、本学大学院の研究でも実施されることが増えています。さらに、令和4年度改定版薬学教育モデル・コア・カリキュラムにデータサイエンスが盛り込まれたことで、その基礎的理解は薬学教育においても重要性を増しています。本シンポジウムでは、学内外から4名の先生を講師にお迎えし、ご自身の研究に基づいた臨床疫学研究の現状や医療データベースの活用について幅広くご紹介いただきました。

初めに、東京大学大学院医学系研究科イートロス医学講座 特任准教授で歯科医師の大野幸子先生が、「リアルワールドデータを用いた臨床疫学研究」について講演されました。続いて、名城大学薬学部医薬品情報学研究室 助教で薬剤師の酒井隆全先生が、「有害事象自発報告データベースを用いた研究について知っておきたいこと」について紹介されました。

さらに、本学公衆衛生・疫学研究室 准教授で薬剤師の酒井良子先生からは、「ナショナルデータベースを用いた臨床疫学研究」について講演がありました。酒井先生は現在、日本最大規模の医療データベースであるナショナルデータベースを用いて、関節リウマチ患者の診療実態に関する研究を進めています。最後に、昭和医科大学医学部内科学講座リウマチ膠原病内科学部門 講師で医師の柳井亮先生が、「病院や保険薬局で薬剤師が実施する臨床研究」について講演されました。

このように、それぞれの先生方が異なる視点から、臨床疫学研究について発表されました。参加した教員や大学院生・学部生にとって、医療データベース研究の基本的な考え方や具体的な活用事例を学ぶ貴重な機会となり、活発な意見交換も行われ、今後の研究や教育活動に活かすための示唆に富む内容となりました。

東京大学 大野幸子先生
名城大学 酒井隆全先生
本学 酒井良子先生
昭和医科大学 柳井亮先生

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