令和6年度防衛医科大学校・明治薬科大学合同多職種連携教育(IPE)(医学科1年生、看護学科1年生、薬学科1年生対象)が実施されました
2024.10.01
この度、防衛医科大学校と明治薬科大学は、第1学年学生(医学科82名、看護学科121名、薬学科363名)を対象として、合同多職種連携教育(合同IPE)を実施いたしました。 患者さんに良質な医療を届ける上で、医療に関わる職種間の連携は欠くことのできないものであり、将来の医療者たる医学科、看護学科および薬学科の学生には、早期からその重要性を認識し、その資質を身に付けることが求められます。これを目的とした教育手法がIPEであり、防衛医科大学校と明治薬科大学は正式に協定を結び、令和3年度から、毎年8月には各学科1年生を対象として、2月には医学科、薬学科の5年生および看護学科の3年生を対象として、それぞれの学修レベルに応じた内容で合同IPEを実施しております。お陰様で、今回で通算7回目の実施となりました。 合同IPEを開始した令和3年は、まさに新型コロナウィルス感染症の流行期でした。対面形式での実施は困難であり、いわば代替策として、遠隔形式での合同IPEを開始した経緯がありますが、令和5年5月に新型コロナウィルス感染症が5類感染症に移行した後も、本合同IPEは遠隔形式で実施されています。これは、これからの医療者にますます期待される、遠隔診療、遠隔訪問看護、遠隔服薬指導といった場面でのコミュニケーション能力を涵養することも目的としているためで、本合同IPEの特徴の1つです。 学生は、11~12人(医学科1~2名、看護学科2~3名、薬学科7~8名)からなる50グループに分かれ、グループ毎にいずれかの学科の教員1名が評価者を担当しました。学生は、まず2大学共同で作成したオリジナル教材である「医師・看護師・薬剤師座談会ビデオ」および「事例提示ビデオ」をオンデマンドで視聴いたしました。「医師・看護師・薬剤師座談会ビデオ」は、2大学の代表者の挨拶に続いて、教員である医師、看護師、薬剤師が出演し、それぞれの職種や連携の実際について話し合う内容です。学生は、このビデオを通して多職種連携についての基礎知識を得た後に、架空の医療事故例についてプレゼンテーションを行う「事例提示ビデオ」を視聴し、その中で提示される課題を実施いたしました。学生は、実施した課題を電子メールで担当評価者に提出し、担当評価者は、その課題にコメントを付けて返送することで、形成的にフィードバックいたしました。さらに、本合同IPEでは、適切に電子メールでのやり取りができることも遠隔コミュニケーション能力の1つとして位置付けており、適切な電子メールの作成や送受信についても身に付けられるように工夫しております。
(左)代表者挨拶 福島 功二 防衛医科大学校長
(中)代表者挨拶 越前 宏俊 明治薬科大学学長
(右)医師・看護師・薬剤師座談会ビデオ
(左)防衛医科大学校合同IPE実施本部
(中)明治薬科大学合同IPE実施本部
(右)明治薬科大学学術情報課
IPE caféの様子
(左)グループ7 (担当評価者:看護学科 川村 崇郎 先生)
(中)グループ40(担当評価者:医学科 端本 宇志 先生)
(右)グループ45(担当評価者:薬学科 杉 富行 先生)
(左)実施責任者講評 小林 靖 防衛医科大学校副校長
(中)実施責任者講評 蒲生 修治 明治薬科大学教授
(右)事例解説
令和6年度防衛医科大学校・明治薬科大学合同IPE評価者(50音順、敬称略)
- 穴井えりも
- 荒木信
- 石井里枝
- 石田治
- 井戸田望
- 小川泰弘
- 小田絢子
- 川村崇郎
- 倉門早苗
- 小池伸
- 齋藤克
- 佐々木寛朗
- 佐藤昭太
- 下川健一
- 進藤佐和子
- 菅野敦之
- 杉富行
- 杉田隆
- 鈴木洋
- 鈴木陽介
- 關中佳奈子
- 髙橋雅弘
- 田口潤
- 田村吏沙
- 月村考宏
- 富永大介
- 豊田優
- 永井純子
- 野澤玲子
- 端本宇志
- 馬場正樹
- 廣岡伸隆
- 舟橋由喜子
- 堀江沙和
- 松井美帆
- 松本靖彦
- 三上由美子
- 道永昌太郎
- 満島杏子
- 宮沢伸介
- 宮嶋篤志
- 村上希
- 望月靖子
- 本宮めぐみ
- 山﨑紀子
- 山田志乃ぶ
- 山谷明正
- 山寺勝人
- 山室大介
- 若林朋子
令和6年度防衛医科大学校・明治薬科大学合同IPE委員(50音順、敬称略)
- 石塚俊晶
- 上野美紀
- 越前宏俊
- 大野恵子
- 蒲生修治
- 栗原勲
- 小林靖
- 佐藤全伯
- 杉富行
- 田口潤
- 中村昌子
- 早野貴美子
- 三田充男