機器分析センター
機器分析センターは、教育研究用共同機器の管理・運営を行うとともに本学の教育研究活動に寄与することを目的として、昭和46年旧世田谷校に設置されました。
主な業務として、依頼された試料の測定、共同利用室及びRI実験施設の管理・運営を行っています。
先進の大型機器を揃え、専用の測定室を設置するなど、精密分析に必要な環境を備えた研究サポート施設です。
二重収束磁場型質量分析装置

有機化合物の構造情報の1つである分子量を測定する機械です。分子量を精密測定することにより分子式を推定することができます。
核磁気共鳴装置

炭素、水素等の原子からなる有機化合物の分析に利用します。原子のつながりを知ることで、有機化合物の平面構造や立体構造が分かります。
DNAシーケンサー

遺伝子情報を貯蔵しているDNA(デオキシリボ核酸)は、4種類の核酸塩基が多数結合した分子です。この機械はDNAを構成している核酸塩基の配列を解析します。
元素分析装置

試料(有機化合物)を燃やして発生する、H2O・CO2・N2ガスを測定します。試料の炭素、水素、窒素の組成が分かります。
プロテインシーケンサー

タンパク質は、多数のアミノ酸がペプチド結合することによりできています。この機械で、様々な働きを持つタンパク質のアミノ酸配列が分かります。
RI施設

RI(放射性同位元素)を利用した薬学研究を行うための施設です。780m²の広いスペースに、一般実験室、動物代謝実験室、RI貯蔵室、測定室などがあり、様々な研究や実験に対応できる機器を備えています。
共同利用機器
誘導結合プラズマ質量分析装置をはじめ、セルソーター、走査型電子顕微鏡など、多くの共同利用機器を導入し研究環境をさらに充実させました。
セルソーター

細胞を個別に解析し、その特徴に基づいて選別・分離します。
誘導結合プラズマ質量分析装置

超微量の元素を分析する装置で、高温のプラズマ中で生成したイオンの質量を測定することで、試料中にどのような元素がどれだけあるかが分かります。
走査型電子顕微鏡

数ナノメートル(nm)から数マイクロメートル(μm)までの微細構造を群細に観察できる装置です。
単結晶X線回析装置

結晶にX線を当てて反射光(回析X線)を測定することで、結晶中の分子の構造と分子同士の関係を立体的に明らかにするための装置です。測定結果はコンピュータ処理されて3次元グラフィックとして出力されます。