研究

産学連携

セルフメディケーション学研究室(株式会社エー・アイ・システムプロダクト寄付講座)

平成24年(2012年)10月、ウエルシアホールディングス株式会社からの寄付を得て開設し、令和4年(2022年)の4月からは、株式会社エー・アイ・システムプロダクトからの寄付を得て運営しております。薬に頼りすぎない健康づくりを目指し、予防医学に基づく生活習慣改善指導方法や、必要な一般用医薬品、医薬部外品、化粧品の研究開発、地域医療に係わる薬剤師の役割など、産学協同による学術研究を推進し、地域住民を中心に広く国民の健康維持増進および疾病予防に取り組みます。

日本では国民皆保険制度下、セルフメディケーションの意識が薄れ、処方薬中心の医療体系が主流となっているのが現状です。大きな社会問題となっている医療費高騰を抑制するためにも、セルフメディケーションの推進は不可欠であり、これは地域の薬剤師および薬局が担うべき役割であります.そこで、セルフメディケーションを中心にすえた以下に示す2つの大きなテーマを軸に国民の健康に対する維持増進および疾病予防の取り組み方を具現化するために、地域医療現場およびその関連分野と密に連携した研究活動を行います。

<テーマ1>

予防医学的セルフメディケーションの実践およびその評価研究

簡易血液検査などの健康チェック結果や健康診断検査結果、その他自覚的症状(慢性的な痛み、睡眠、便通のお悩みなど)に対し、薬に頼りすぎることなく本質的な解決を目指すための予防医学的セルフメディケーションのあり方を考え実施し、その効果を調査します。結果として、地域の薬局および薬剤師と連携して行うセルフメディケーション、その場所としての理想的な健康管理ステーションの実現を目指します。

<テーマ2>

薬に頼りすぎないセルフメディケーション実施のための、より効果的、高品質、人と環境にやさしい商品開発研究

予防医学的セルフメディケーションを実施する際に生じる商品の問題点や改善点を考慮した、より効果的かつ高品質、人と環境にやさしい商品の開発研究を行い、その成果として製剤化したものについて、基礎研究および臨床データとしての治療前後の状態と治療内容を調査します。特に、皮膚に優しい電解還元水を用いた皮膚トラブルを予防改善する製剤の基礎および応用研究を進めます。