
次世代を見据えて
高度な教育研究を推進します。
学校法人 明治薬科大学
理事長 佐川 賢一
この度、学校法人明治薬科大学第12代理事長2期目を拝命致しました。就任にあたりご挨拶を申し上げます。
明治薬科大学は明治35(1902)年、恩田重信先生(明治15年東京大学医学部製薬学科卒業)が「薬学の普及と社会に有用な薬剤師を養成し、医薬分業を実施し、もって国民の保険衛生へ貢献する」との建学の精神をもって設立しました。以来、その精神は122年を数える明治薬科大学の歴史に脈々と受け継がれております。
今日に至る輝かしい歴史と伝統に基づく高い実績を堅持しつつ、学生に魅力ある全国屈指の大学創りと経営の安定化に取り組んでまいります。
本学は充実したキャンパスライフへの環境を備え、優れた教員スタッフの熱意ある講義のもと、長年の経験で培われた豊富な実績に基づいた高い教育効果と研究実績をもとに、高い薬剤師国家試験合格率と全国私大トップレベルのストレート合格率、並びに高い就職率を保持しています。学生の皆様には、希望と夢の実現に向けて最大限に支援させて頂きます。
最近の社会環境の大きな変化として、少子高齢時代を迎えており、さらに昨今では改正私立学校法の大幅な改正など大学経営を取り巻く環境が一層厳しさを増しております。
薬学部の運営においては、少子化と相まって全国的に将来の薬剤師過剰予測に対する国の抑制政策とともに、今後は社会的需要として新たな専門性を有する人材の養成という大きな課題を抱えております。薬剤師養成教育では、時代の変遷・要請に合わせた「改訂薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和6年度入学生から適用)」に即した教育研究への取り組みが求められております。
一方、令和7年4月に施行されます「改正私立学校法」に備え、寄附行為諸規程等の変更と監事監査業務の充実が喫緊の課題であります。
大学の運営・課題解決に必要なことは、その課題を直視して、エビデンスに基づいた中長期的ビジョンのもと現状をしっかりと把握し、実効性のある政策を策定して、教職員とともに共通認識のもと、情熱と気概を持って着実に推進することであります。
今後は、学校法人の経営責任者として全国の卒業生の皆様にお目にかかり、大学の近況をお伝えすると共に皆様の忌憚のないご意見を頂き、開かれた大学運営を目指す所存であります。
教職員をはじめ、在校生並びに保護者の皆様のより一層のご支援を賜りますようお願い申し上げまして、就任のご挨拶と致します。