幅広い学びで広がる未来

生命創薬科学科では、最新の医薬からデータサイエンスまで幅広く学ぶことができます。今後の社会で活躍できる人材育成を目指しています。

新しい医薬品(モダリティ)や診断法に対応した教育と研究

従来の薬は主に低分子化合物。これらを理解するために有機化学を中心とした化学系科目をきちんと学ぶことはもちろんのことです。
一方、抗体や核酸を用いた新しい薬(バイオ医薬品)が登場し、医薬品売上げの上位を占めるなど、その重要性が増しつつあります。
mRNA ワクチンやゲノム編集、iPS 細胞、人工知能(AI)といったノーベル賞の受賞対象となった技術も薬学に深く関連します。
mRNA ワクチンは既に実用化され、その他の技術も次々に創薬での応用が進んでいます。
AIは低分子化合物を含む各種医薬品の設計や選別の効率化、薬効や安全性の予測などに役立ち、今後の創薬に欠かせない技術です。
診断に関わる技術も進歩しています。がんのゲノム医療などではDNA 解析技術を用いた遺伝子診断に基づき、個々人に合った医療(個別化医療)が実用化されています。
これからの創薬には、このような新しい手段・種類(=モダリティ)に属する薬や診断法について理解しておくことが必要です。
多くの講義を通じてこれらの新しい治療法の原理や実例を学びます。また、以上の技術を実際の研究で扱う研究室もあります。

学べる科目

薬の発見・発明 / 生命科学概論 / 分子生物学 / 臨床分析学 / 免疫学 / 薬物治療学要論 / 精密合成化学 / 生化学 / 創薬
科学入門演習 / 神経病態生理学 / 微生物学 / 薬理学 / 創薬化学 / その他

関連する儀重を扱う研究室(例)

ウイルスベクター / 薬効学研究室 / マイクロバイオーム / 微生物学研究室 / がんゲノム医療 / がん個別化医療学研究室 / 核酸
医薬 / 病態RNA制御学研究室 / 高分子医薬 / 生体機能分析学研究室・機能形態学研究室 / ゲノム編集 / 生化学研究室・生体分子学
研究室 / 人工知能 / 医療分子解析学研究室・生命情報科学研究室

医薬品を製造するための教育

医薬品を販売するためには、薬の有効成分を見つけるだけでは不十分です。
有効成分を効率的に大量合成するための研究(プロセス化学)や、有効成分が効果を最大限発揮するように添加物を加えたり剤形を工夫する製剤の研究開発、さらに法令に準拠した医薬品の製造工程や品質の評価(品質管理)が必要です。
これらをCMC(Chemistry, Manufacturing and Control)とよびますが、生命創薬科学科の卒業生が活躍できる分野です。

学べる科目

医薬品開発 / レギュラトリーサイエンス / 薬学と社会 / 製剤学 / 物理製剤学 / 精密合成化学 / 創薬化学

医薬品の開発に役立つ教育

薬が実際に医療現場で使用されるには、治験において効果と安全性を慎重に確認することが必要です。治験とは、人を対象として新しい治療法や診断法を試す臨床研究であり、法律や基準に則って行われるものです。
この過程を開発(臨床開発)といいます。
現在、海外では使用できる薬が日本では使用できないというドラッグラグ・ドラッグロスという問題が生じています。
その解消には治験の体制を強化する必要があり、臨床開発に従事する人材の供給が求められています。国際共同治験では英語力も求められます。
これまで薬学生が貢献しており、今後もさらに期待されている分野です。

学べる科目

薬の発見・発明 / 医薬品開発 / 薬学英語 / 薬学と社会 / 創薬科学入門演習 / 実用英語演習 / レギュラトリーサイエンス / 生物製剤学

データサイエンス教育

AIの社会実装が急速に進む中、本学では「薬学データサイエンスセンター」を設置し、データサイエンスの教育と研究を推進しています。
本学のデータサイエンス教育は、文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」において一般的な「リテラシーレベル」に加えて、より発展的な「応用基礎レベル」にまで対応しています。

学べる科目

数学Ⅰ / 数学Ⅱ / 基礎統計学 / 応用統計学 / 情報処理演習 / データサイエンス基礎 / 生命データ科学

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