食の中の“有用な成分”と“気をつけたい成分”を見極める ― 食の安全と機能を支える研究 ―

石井 里枝 教授 食品衛生化学研究室

人生100年時代を迎え、健康で充実した毎日を送ることが大きなテーマとなっています。近年はセルフメディケーションへの関心が高まり、サプリメントや機能性食品を日常的に取り入れる人が増えています。食品には身体の調子を整える様々な微量成分が含まれており、その中にはまだ十分に機能が解明されていない成分も数多く存在します。私たちは、こうした食品の機能性成分に光を当て、食品中の含有量や生体への作用を科学的に明らかにする研究に取り組んでいます。これらの成分は多くのメリットがある一方で、過剰摂取による影響、医薬品との相互作用の可能性あるいは、地球温暖化や環境変化に伴う非意図的な有害物質の汚染についても注意する必要があります。 食品の「機能性」と「安全性」の両面に光をあて、薬学的な知識と視点で研究を進めています。そして、その結果を公表し、社会に正しく伝えることで健康社会の実現に貢献していきたいと考えています。

様々な食品を対象としてそこから機能性成分や有害化学物質を効率的に抽出・精製して分析の前処理を最適化します。そのうえで、最新の分析機器を駆使し、成分を精確に定性・定量する分析法を開発します。これらの結果を総合的に解析し、成分の有効性や安全性を評価しています。

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