医療データに対する計算機科学的なアプローチにより、臨床応用可能な知見の創出を目指す

植沢 芳広 教授  医療分子解析学研究室

 私の主宰する医療分子解析学研究室では様々な医療・健康に関連するデータの解析を中心とした教育と研究を展開しています。しかし、その目標は単なる解析ではありません。実社会で使用可能な知見の「創出」を目指して日々の研究に取り組んでいます。この目標を達成するために、私たちはコンピューター上で多様な実験(この様な実験方法をin silico研究と言います)を実施しています。

 私たちの研究におけるもう一つの特徴は薬の分子構造に着目した解析法です。化学構造を紐解くことによって得られる情報は、薬の効果や体内での動き、副作用・毒性といった医療・健康に関わる諸問題の説明のためにとても有用なツールになります。一方で、化学構造と医療情報等の関係は人間の理解を超えて複雑に絡み合っています。この複雑な問題を解決する手段となるのが近年急速に発展し続けている人工知能です。

 医療分子解析学研究室では、ビックデータ×化学構造×人工知能の組み合わせによって、今まで解決が困難であった医療・健康に関わる複雑な課題(薬の安全性予測や新薬の創出)に挑戦しています。

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