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令和2年度入学式を4月6日に挙行いたしました

2021.04.07

令和3年4月6日(火)、1年遅れの令和2年度入学式を挙行いたしました。新型コロナ感染症拡大防止のため、密にならないように4会場で開催しました。保護者の参列はご遠慮いただき、式典の様子をYouTubeで配信いたしました。越前学長の式辞と佐川理事長の祝辞を掲載いたします。

越前学長式辞

 令和2年4月から5月にわたり発出された新型コロナウイルス感染症の第一波に対する緊急事態宣言により、皆さんの入学式はやむを得ず中止となりました。その後、コロナ感染症は夏と冬に第二波、第三波を迎え、日本中の大学教育に前例がない影響が生じたのはご存じの通りです。特に感染者が多い首都圏にある本学では講義とゼミナールは全面的に遠隔(リモート)形態となり、教員との対面授業や実習、さらには卒業研究指導における教育やキャンパス内での学生間の交流は大幅に制限されました。令和3年3月10日の米国ジョンズ・ホプキンス大学の発表によれば、世界全体でこれまでに約1億1,700万人の人々が新型コロナウイルスに感染し、うち約260万人が死亡したとのことです。世紀に一度の世界的な感染大流行に立ち向かう中で、社会の在り方は大きく変化しています。我々は自らを感染から守る術を学び、いわゆる「ニューノーマル」と言われる生活様式に馴染もうとしています。

社会がウィズコロナの状況にあっても学生の学びを継続するために、本学では授業コンテンツの収録と配信のために多大な投資を行い、通常であれば10年以上を要するであろうデジタルトランスフォーメーション(DX)を約半年で構築しました。全授業内容の電子化とネット配信により、学生はラップトップPCまたはタブレットにより必要時に講義資料や教科書にアクセスしどこでも学習が可能となりました。昨年度の新入生の皆さんは、いわば10年先に実現するはずだった教育を先取りして受けたわけです。

薬学教育のDX化は大学教育に新しい課題を投げかけています。DX化した大学教育においては従来の対面教育よりも学生の学習に対する自主性が重要となります。昨年度の学生成績の解析から明らかになった事があります。学習に対して自主的に取り組む学生はDX化した教育を利用して授業コンテンツを繰り返し視聴するなどして学期末試験や薬剤師国家試験で例年よりも良い成績を示しましたが、その一方で自主性が低い学生は授業コンテンツを最低限しか活用せず、結果として成績が低下し、全体として学習成果の二極化が生じたのです。本学の創学者である恩田重信は、「成功は必ずしも師に依らず」(成功不必依師)と揮毫されました。その書は額装され現在でも理事長室に掲げられています。現代的な言葉で表現すれば、「成功するためには良い師に教えを請うだけでは不十分であり、自らの努力こそが重要である」となりましょう。良い学習環境があっても自発的な学習意欲がなければ期待された成果が得られないと言う真理です。

明治薬科大学は、薬剤師養成を目指す6年制薬学科と創薬から育薬まで広いライフサイエンスに貢献する4年制の生命創薬科学科を併設しています。両学科の学生は緑豊かな清瀬キャンパスで学生同士の或いは教職員と交流しつつ将来の夢に向けて日々切磋琢磨します。本年度は開学以降初めて対面授業とリモート授業を併用したハイブリッド型授業が開始されます。教職員一同、卒業まで責任をもって皆さんの勉学を支援いたしますので充実した大学生活を送って下さい。

この3月には日本でも新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりました。すでにワクチン接種が全国民の半数で終了しているイスラエル等の疫学データでは高齢者の感染数と重症化が著明に低下し始めているとのことです。今後、日本でもワクチン接種が感染の高リスク者から接種が開始され、おそらく令和3年度末頃までには皆さんに対しても接種が終了するでしょう。この間学生及び教職員が新型コロナ感染症予防に対して一段と強い自覚を持って過ごし、1日も早く緑あふれる静かなキャンパスで皆さんがのびのびと勉学と人間性の陶冶を行う日の来ることを祈念して、私の式辞とさせていただきます。

令和3年4月6日

学長 越前宏俊

佐川理事長祝辞

 昨年は新型コロナウイルス感染症の影響により、入学式が中止となり、誠に残念な年でした。

 この一年間、厳しい環境で学んで来られた皆さんに、本日、一年遅れではありますが、入学式を執り行う運びとなりました。入学された感激を胸に、晴れの舞台を味わって頂きたいと思います。改めて、ご入学おめでとうございます。

 また、ご家族の皆様には、ご心配とともに、リモート授業を支えて頂き、厚く御礼を申し上げます。

 さて、明治薬科大学の創学者、恩田重信先生は1902年(明治35年)に、「薬学の普及と社会に有用な薬剤師を養成し、医薬分業を実施し、国民の保健衛生に貢献する」。という崇高な目的をもって、本学を創設されました。それ以来、長きに渡る伝統を堅持しつつ、この精神は、今年で119年の歴史を刻み、明治薬科大学に於いて、脈々と受け継がれております。

 昨今の社会環境の変化に伴い、厚生労働省は、国民のための本来の医薬分業をさらに充実させることを求め、「かかりつけ薬局・薬剤師や健康サポート薬局」等の患者さん本位の立場に立った、薬剤師であることを強く求められております。本学は、その変革に、いち早く対応できる薬学の専門性教育、並びに教育研究を通じて、医療人としての「柔らかな心・豊かな人間性」を兼ね備えた「高い倫理観の醸成」に努めております。

 一方、本学では、薬学の基礎教育・研究を目的とした4年制の「生命創薬科学科」を併設し、医薬品の研究開発・技術者育成、並びに大学院を設置し、国際競争力を持つ創薬から育薬等広い分野に活躍できる人材を養成しております。

 ご入学された皆さん!本学は、清瀬キャンパスはもとより、大学附属薬局設置による、学生実務実習教育等、充実した教育研究環境を備えております。

 また、女子寮「せせらぎ」は、皆さんの生活、学習環境の充実、大学への帰属意識の醸成に努めております。

 更に、本学創学の校舎跡地・千代田区 紀尾井町にあります剛堂会館ビルは、老朽化により、3年後をめどに、「創学120周年記念事業」として、建て替えを予定しております。ここでは収益事業に加え、「臨床に強い薬剤師教育の場」、並びに「生涯学習・リカレント教育の場」として、更には本学の学生、卒業生、維持員、明薬会同窓生、教職員が気軽に集えるラウンジも計画しております。

 さて、この良き入学式を機会として、皆さんに是非ともお伝えしたいことがあります。

今週の話題であります、競泳の池江璃花子さんが、白血病と戦い、闘病生活で体重15㎏減少。しかし、強い精神力と「現代医療技術の進歩」により完治されました。そして、本人の強い信念とメンタルの強さ、歯を食いしばっての体力復帰のトレーニングによって、オリンピック出場権を獲得しました。本人曰く、「努力は必ず報われる」と、涙を流しながら感動あふれる素晴らしいメッセージを送り、私達に勇気と希望を与えてくれました。皆さん!これからのキャンパスライフに於いて、多くのことを学ぶに当たり、是非とも教訓として頂きたくご紹介を致しました。

 皆さんは、これから新たな、そして多くの出会いが始まります。何事にも関心を寄せると共に、感動する気持ちを大切にして、日々の学習、研究を通して、薬の専門家を目指しチャレンジする精神を養ってください。教職員は皆さんの「学ぶ心」に熱意をもってサポートすることを誓います。

 また、本学は、創学者の信念に基づき、独自の大学経営スタイルを採ってきております。

 卒業生の方々が中心となり、本学は「他大学に類を見ない維持員制度」により、経営が支えられております。皆さんには将来、「維持員」として、本学を支えて頂くことを念願しております。 

 最後に、入学された、この良き出会いを大切にして、自己の達成目標が確実に実を結ぶことを念願しつつ、私の挨拶に代えさせて頂きます。

 令和3年4月6日

   学校法人 明治薬科大学 理事長 佐川賢一

学長式辞

理事長祝辞

新入生(学部)誓いの言葉

新入生(大学院)誓いの言葉