カリキュラム・6年間の流れ
国家試験受験資格取得に必須となる薬学実務実習に加え、7つの独自研修カリキュラムで専門性を養います。
基礎教育からコミュニケーション能力の育成、充実した実習病院など、6年間の教育課程を通して、医療人としての薬剤師を育成します。特に薬学科の大きな特徴として、5年次後期に希望進路に即してより実践的な実習や研修が受けられる7コースの独自カリキュラムを設定しています。
カリキュラムの概要
1-2年次 病気と薬を学ぶ
病気のしくみと薬の作用を理解する
- 薬学の基礎科目である化学、生物学、物理学、有機化学、物理化学等を学びます。
- 生化学系ではゲノム生物学などを取り入れ、薬学の最先端に対応します。
- 早期体験学習を導入し、病院、薬局、研究所などの見学を通して薬学生としてのモチベーションの向上を図ります。
- 人間形成に必要な教養科目も充実しています。
3-4年次前期 医療と薬の科学を学ぶ
健康と医療を支えるサイエンスを学ぶ
- 免疫学、薬理学、衛生化学、臨床生化学など医療を支える科目を学習します。
※4年次前期には教室・研究室に所属し、個別指導による問題探求型の実習を実施します。
薬を治療に使うためのサイエンスを学ぶ
- 従来の医療系科目(薬剤学、調剤学、製剤学)に加えて、薬物治療学、医療制度・社会保険、医療コミュニケーションを充実させています。
4年次後期 実習前教育 CBT、OSCEを実施
実習前教育、実務実習前に共用試験2種(CBT、OSCE)を実施
5年次の実務実習に先立ち両試験をパスしていることが必要条件とされています。本学では1カ月以上の充実した実習前教育を行います。
- CBTとは、Computer-Based Testingの略で、実習開始前に4年次までの教育内容の修得度をコンピュータを利用した試験で評価する方法です。
- OSCEとはObjective Structured Clinical Examination(客観的臨床能力試験)の略(通称オスキー)で、5・6年次の臨床科目の履修に必要とされる実務能力の修得度を客観的に評価するために開発された評価方法です。
5年次前期 病院・薬局で22週間の実習
標準カリキュラム
国家試験受験資格に必須な病院・薬局での22週間の実習
5年次後期 7コースの約4カ月間独自研修カリキュラム
長期実習が中心の独自コース
国家試験受験資格に必要な病院・薬局での22週間の実習に加えて、独自のコース別約4カ月間の実習を設定しています。5年次より病院薬学コースをはじめとする全7コースに分かれ、将来を見据えた実務実習や研修を受けることができます。
病院薬学コース 病院での臨床実習
臨床において薬物治療に積極的に貢献する臨床薬剤師を養成するコース。病院実習を通して臨床教育を充実させています。
地域医療コース 薬局での地域医療実習
保険薬局や高齢化社会でニーズの高まる在宅医療を担う薬剤師を育成するコースです。
臨床開発コース 臨床開発研修(臨床統計・治験業務)
製薬企業、CRO(臨床開発受託機関)、SMO(治験施設支援機関)で新薬の臨床開発に携わる薬剤師を養成します。
健康薬学コース 衛生試験所、保健所、食品企業、環境保全研究機関等で実習
環境衛生、食品衛生、疾病の予防、薬事行政等の分野で活躍する薬剤師を養成します。
伝統医療薬学コース 漢方専門医療機関や薬局での研修
漢方医療や代替医療等、疾病の予防に重点を置く伝統医療や医食・薬食同源に立った教育コースです。
薬学研究コース 学内での臨床研究
医療実習の中で学習したことをテーマに、学内でじっくりと研究に取り組むコースです。
海外医療研修コース 提携校への短期留学
カナダのアルバータ大学やイギリスのハートフォードシャー大学、タイのチュラロンコーン大学、マヒドン大学等の提携校に留学します。
※TOEIC、TOEFL等で一定の成績を修めた学生が対象となります。