102B1

WHO憲章では、健康とは、単に疾病がないということではなく、「身体的、□□的、□□的に完全に良好な状態である」としている。 □□に入る言葉はどれか。2つ選べ。

a 機能

b 精神

c 衛生

d 社会

e 経済

bd

102B2

世界保健機関<WHO>について正しいのはどれか。

a 二国間協力を基本としている。

b 世界食糧援助計画を実施する。

c 国際疾病分類<ICD>を作成する。

d 労働者の健康保護について勧告を行う。

e 2001年にポリオの世界根絶を達成した。

c

102B3

ある比率の1947年から現在までの統計(実線)及び今後の予測(点線)のグラフ(別冊No.1)を別に示す。縦軸は人口1,000人当たりの人数である。何を示したものか。

a 出生率

b 離婚率

c 死亡率

d 高齢者率

e 認知症有病率

c

102B4

介護保険について正しいのはどれか。

a 加入は任意である。

b 保険料は全国一律である。

c 要介護認定は市町村に申請する。

d 介護認定審査会は医師会が設置する。

e 本人はケアプランを作ることができない。

c

102B5

トリアージタッグ<識別札>について誤っているのはどれか。

a 規格は統一されている。

b 患者選別のために使用する。

c 死亡の場合は黒タッグになる。

d タッグの種別の判断は医師に限られる。

e 多数の傷病者が同時発生したときに使う。

d

102B6

10年前に比べて減少しているのはどれか。

a 精神科病院数

b 歯科診療所数

c 一般診療所数

d 病院の一般病床数

e 病院の療養病床数

d

102B7

国家資格でないのはどれか。

a 介護福祉士

b 言語聴覚士

c 臨床工学技士

d 精神保健福祉士

e 医療ソーシャルワーカー

e

102B8

国民医療費について正しいのはどれか。

a 正常分娩に要する費用を含む。

b 国民所得に対する割合は10%を超える。

c 疾病分類別一般診療医療費では循環器系疾患が最も多い。

d 年齢別1人当たり医療費は65歳以上が65歳未満の約2倍である。

e 財源別では「保険料」、「公費」および「患者負担」の中で「公費」が最も多い。

c

102B9

最近10年間の我が国の人口動態について正しいのはどれか。

a 妊産婦死亡率は出産10万対10以下である。

b 総再生産率は1.00を超えている。

c 合計特殊出生率は1.5と1.7との間で推移している。

d 20〜39歳の死因の第1位は悪性新生物である。

e 全死因の年齢調整死亡率は上昇している。

a

102B10

正しいのはどれか。2つ選べ。

a 国際労働機関--ILO

b 国連食糧農業機関--FAO

c 国際協力機構--ODA

d 政府開発援助--JICA

e 国連児童基金--NPO

ab

102B11

母子健康手帳で誤っているのはどれか。

a 記載項目が定められている。

b 母子保健法に基づいて交付される。

c 交付には医師の診断書が必要である。

d 保健と育児に関する情報を提供する。

e 妊産婦・乳幼児の健康診査の結果を記載する。

c

102B12

精神保健及び精神障害者福祉に関する法律<精神保健福祉法>で2名以上の精神保健指定医の診察結果の一致を必要とするのはどれか。

a 任意入院

b 応急入院

c 措置入院

d 緊急措置入院

e 医療保護入院

c

102B13

産業医が規定されているのはどれか。

a 医師法

b 医療法

c 労働基準法

d 労働安全衛生法

e 労働者災害補償保険法

d

102B14

大腸癌に対して感度80%、特異度70%の検査がある。ある地区でこの検査を施行したところ、100人の陽性者が見つかった。

真に大腸癌を有すると予測される人数はどれか。

a 20人

b 30人

c 70人

d 80人

e 予測できない

e

102B15

日本、アメリカ、イギリス、イタリア及びカナダの1920年から2000年の老年人口割合(%)を示す。

1920年 1940年 1960年 1980年 2000年
@ 4.7 6.9 9.2 11.2 12.3
A 5.3 4.8 5.7 9.1 17.3
B 4.8 6.7 7.5 9.4 12.6
C 6.0 9.0 11.7 15.1 15.9
D 6.7 7.4 9.3 13.2 18.2

日本はどれか。

a @

b A

c B

d C

e D

b

102B16

ある職場で飲酒習慣の有る集団について、健康診断の結果を基に10年間の追跡調査を行い生活習慣と肥満との関係を調べた。

この疫学研究はどれか。

a 横断研究

b コホート研究

c 患者対照研究

d 介入研究

e メタ分析 <メタアナリシス>

b

102B17

疾病と治療の5つの組合せについて、報告された治療群と対照群との改善者数は表のようであった。

疾病と治療の組合せ
治療群
対照群
人数
改善者数
人数
改善者数
@
200
100
200
80
A
400
120
400
100
B
500
300
500
200
C
1,000
600
1,000
500
D
2,000
800
2,000
600

治療によって最も改善するのはどれか。

a @

b A

c B

d C

e D

c

102B18

我が国の新生児マススクリーニングで発見率が最も高いのはどれか。

a ガラクトース血症

b 先天性甲状腺機能低下症

c 先天性副腎皮質過形成症

d フェニルケトン尿症

e ホモシスチン尿症

b

102B19

糖尿病の危険因子でないのはどれか。

a 高食塩食

b 高炭水化物食

c 肥満

d 運動不足

e アルコール多飲

a

102B20

認知症の高齢者の介護で正しいのはどれか。2つ選べ。

a 情報は簡潔に伝える。

b 目を合わせないで話す。

c 間違ったらその場で叱る。

d 生活環境を大きく変える。

e 規則正しい生活を指導する。

ae

102B21

精神障害者のリハビリテーションで正しいのはどれか。

a 効果は一時的である。

b 就労支援は含まれない。

c 作業療法は入院中には行わない。

d 薬物療法と併用されることが多い。

e デイケアは外来患者には行わない。

d

102B22

我が国の現在の結核対策で正しいのはどれか。

a 診断は胸部エックス線写真による。

b 診断後7日以内に保健所へ届け出る。

c 介護保険施設入所者には入所前にBCGを接種する。

d 乳児にはツベルクリン反応検査を行わずにBCGを接種する。

e 患者の接種者にはDOTS(directly observed treatment, short course)を行う。

d

102B23

予防接種後、他の予防接種までに4週以上の間隔をおいた方が良いのはどれか。2つ選べ。

a B型肝炎

b 水痘

c 日本脳炎

d 破傷風

e 麻疹

be

102B24

院内肺炎で正しいのはどれか。

a 誤嚥は院内肺炎の原因になる。

b 高齢者は若年者よりも予後がよい。

c 院内感染症の中で最も頻度が高い。

d 最も多い起炎菌は肺炎球菌である。

e 喀痰検査で起炎菌は容易に同定できる。

a

102B25

誤っているのはどれか。

a 健康食品は農林水産省が認定する。

b 高齢者用食品は特別用と食品に含まれる。

c 食品添加物には表示義務が課せられている。

d 保健機能食品には栄養機能食品と特定保健用食品とがある。

e 日本人の食事摂取基準には栄養素の「上限量」の記載が含まれる。

a

102B26

麻疹罹患学童の出席停止期間の基準はどれか。

a 解熱するまで

b 麻疹が消失するまで

c 特有の咳が消失するまで

d 解熱後3日を経過するまで

e 発疹消失後3日を経過するまで

d

102B27

学校医の職務はどれか。2つ選べ。

a 児童・生徒の健康診断

b 学校プールの水質検査

c 学校で使用する医薬品の管理

d 学校保健安全計画の立案への参加

e 学校伝染病による出席停止の決定

ad

102B28

鉛健康診断の尿検査項目はどれか。

a 馬尿酸

b マンデル酸

c トリクロロ酸

d δ-アミノレブリン酸

e β2-ミクログロブリン

d

102B29

地球温暖化で危惧されるのはどれか。2つ選べ。

a 寒帯地域での白内障の増加

b 温帯地域での皮膚癌の増加

c 発展途上国での循環器疾患の増加

d マラリア感染危険地域の高緯度への拡大

e 温帯地域で熱中症に罹患する高齢者の増加

de

102B30

光化学オキシダントの主な物質はどれか。

a フロン

b オゾン

c 二酸化硫黄

d 浮遊粒子状物質

e ダイオキシン類

b

102B31

大気汚染に係る環境基準が設定されていないのはどれか。

a ベンゼン

b 二酸化炭素

c 二酸化窒素

d トリクロロエチレン

e テトラクロロエチレン

b

102B32

間接咽頭鏡所見の模式図を示す。

仮声帯はどれか。

a @

b A

c B

d C

e D

b

102B33

正しいのはどれか。

a 卵胞数は思春期に最大となる。

b 原始卵胞は卵とそれを取り囲む多層の顆粒膜細胞とからなる。

c 原始卵胞から1次卵胞への発育にFSHが必須である。

d 成熟卵胞には卵胞腔が存在する。

e 排卵直前には卵胞の直径は約5mmになる。

d

102B34

頭部単純MRI(別冊No.2@〜D)を別に示す。

視索がみられるのはどれか。

a @

b A

c B

d C

e D

d

102B35

正しいのはどれか。2つ選べ。

a 瞳孔径は加齢とともに大きくなる。

b 瞳孔散大筋はコリン作動性である。

c 瞳孔括約筋は動眼神経支配を受ける。

d 近見によって縮瞳する。

e 眼圧上昇によって縮瞳する。


cd

102B36

顔面の皮膚感覚を支配するのはどれか。

a 三叉神経

b 顔面神経

c 舌咽神経

d 迷走神経

e 副神経

a

102B37

肺の細胞と機能の組合せで誤っているのはどれか。

a 杯細胞--粘液分泌

b 線維芽細胞--膠原線維産生

c 神経内分泌細胞--セロトニン分泌

d T型肺胞上皮細胞--サーファクタント分泌

e 肺胞マクロファージ--細菌貪食

d

102B38

胸骨背面に最も近接するものはどれか。

a 上・下大静脈

b 右心房

c 右心室

d 左心房

e 左心室

c

102B39

安静時に心拍出量の約5%が灌流する臓器はどれか。

a 脳

b 心

c 肺

d 肝

e 腎

b

102B40

漿膜がないのはどれか。

a 食道

b 胃

c 十二指腸

d 空腸

e 横行結腸

a

102B41

74歳の男性。殿部の潰瘍を主訴に来院した。3か月前から殿部に潰瘍ができている。20年前に水泳の飛び込みで頸部を損傷し、C7以下に麻痺がある。日中は自宅で電動車椅子を自ら運転し、坐位で生活をしている。殿部の写真(別冊No.3)を別に示す。

適応とならないのはどれか。

a 訪問診療

b 訪問看護

c 在宅介護

d 訪問リハビリテーション

e 特別養護老人ホーム入所

e

102B42

29歳の女性。不安と不眠とを主訴に来院した。2年前に結婚した。それまで優しく見えた夫は家庭内ではちょっとしたことで激昂し、しばしば殴られ体中があざだらけになった。とうとう耐え切れず、半年前から別居している。しかし、別居後も別居前の生活を思い出して寝付けず、酒と睡眠薬とに頗るようになった。最近、夫が自分の職場に出入りする可能性が生じた。それを知って以来、体重が激減し、睡眠薬の量が増えてきた。電話の音にびくっとし、仕事に出る気力もなくなった。 入院を希望している。

入院治療にあたり考慮すべき法律はどれか。2つ選べ。

a 生活保護法

b 労働安全衛生法

c 麻薬及び向精神薬取締法

d 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律 <精神保健福祉法>

e 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律 <DV法>

de

102B43

妊娠26週の初妊婦の定期健康診査で頻回の子宮収縮を感じると訴えた。内診で外子宮口は2cm開大し、腹部超音波検査で児の推定体重は700gであった。患者への説明で正しいのはどれか。2つ選べ。

a 全分娩の約15%が早産する。

b 感染は早産の主要な原因である。

c いま出生すると超低出生体重児となる。

d 妊娠30週で出生した児の生存率は約60%である。

e 妊娠36週で分娩すると正期産となる。

bc

102B44

10か月の男児。健康診査のため来院した。在胎39週2日、頭位正常分娩で出生した。身長47.5cm、体重2,800g、Apgarスコア8点(1分)であった。つかまり立ちはするが、這い這いはしない。離乳食は2回で、お粥を子ども茶碗1杯と副食とを食べる。他に母乳を4回飲んでいる。2か月前から人見知りが始まり、両親以外の人が近づくと激しく泣く。毎日夜泣きをする。身長68.2cm、体重8.0kg。顔色は良好。胸部と腹部とに異常を認めない。医師の顔を見て泣く。成長曲線(別冊No.4)を別に示す。

親への説明で正しいのはどれか。

a 母乳をやめる。

b 摂取カロリーは不足している。

c 1歳までに離乳食を3回にする。

d 運動発達は遅れている。

e 人見知り・夜泣きが激しいのは異常である。

c

102B45

33歳の男性。発熱、腹痛、嘔吐および下痢を主訴に来院した。東南アジアに1週間出張して一昨日帰国した。昨日昼から急に悪心、嘔吐とともに39℃台の発熱と腹痛とが出現した。最初は、便意はあるものの排便がみられず、さしこむような腹痛が何度も出現したが、その後水様下痢が頻回となり、便に血液、粘液および膿を混じるようになった。

原因微生物はどれか。

a 寄生虫

b 細菌

c リケッチア

d マイコプラズマ

e ウイルス

b

102B46

ある病院において院内感染対策を強化することとした。院内感染症対策委員会<ICC>の下に感染制御チーム<ICT>を立ち上げた。ICTは病院職員の手洗いを標準予防策に則ったものとする教育をまず行うこととした。手洗いの手順(別冊 No.5 @〜D )を別に示す。

手洗いの手順で最後に行うのはどれか。

a @

b A

c B

d C

e D

a

102B47

45歳の女性。住宅建築会社の事務職員。のどの痛みを主訴に、会社の衛生管理者に付き添われて来院した。2か月前、住宅展示場の新築住宅案内係に異動した直後から屋内の刺激臭が気になっていた。1か月前から、出勤日に限って頭痛、鼻閉感、のどの痛み及び吐き気を自覚するようになり、3日前からのどの痛みが強くなった。身長155cm、体重50kg。体温36.6℃。血圧120/60mmHg。結膜は左右とも充血し、咽頭粘膜はびまん性に発赤している。皮膚に発疹を認めない。心音、呼吸音および腹部に異常を認めない。尿所見:蛋白(?)、潜血(?)。血液所見:赤沈10mm/1時間、赤血球400万、Hb12.5g/dl、白血球8,000。血液生化学所見:AST12IU/l、ALT6IU/l。会社の衛生管理者が、勤務場所周辺での屋内化学物質濃度の測定結果を持参している。その結果は次のとおりである。測定条件:展示場の休業日に、住宅の出入り口と窓を閉めて測定。室内温度28.5℃、温度45%。ホルムアルデヒド39μg/m3(指針値100)、総揮発性有機化合物365μg/m3(目標値400)。

衛生管埋者に対して、この受診者への対応について述べる意見として適切なのはどれか。

a 特に措置を行わず経過をみる。

b 勤務場所に空気清浄器を設置する。

c 他の勤務場所へ配置転換を勧める。

d ガーゼマスクを装着させて勤務させる。

e 尿中の有機化合物代謝物の測定を指導する。

c

102B48

34歳の3回経産婦。妊娠38週時に陣痛発来のため来院した。入院後、陣痛は次第に増強して、12時間後に3,210gの女児を経膣分娩した。分娩経過は順調であった。児娩出後15分を経過したが胎盤が娩出されない。子宮底は臍上2cmで、硬さは軟である。膣内に胎盤を触知しない。少量の性器出血が持続している。

まず行うのはどれか。

a 臍帯牽引

b 胎盤用手剥離

c 子宮底輪状マッサージ

d 胎盤紺子による胎盤娩出

e エルゴメトリン(麦角アルカロイド)投与

c

102B49

生後10日の新生児。黄疸を主訴に入院している。在胎39週3日、体重2,950gで出生した。出生後の血清ビリルビン値の変動を表に示す。(単位:mg/dl)

出生当日 生後2日 出後5日 出後10日
総ビリルビン 1.0 5.0 13.2 4.5
直接ビリルビン 0.4 2.0 2.6 2.8

異常なのはどれか。

a 出生当日の直接ビリルビン値

b 出後2日の総ビリルビン値

c 出後5日の総ビリルビン値

d 出後10日の総ビリルビン値

e 出後10日の直接ビリルビン値

e

102B50

2歳6か月の男児。発達の遅れを心配して来院した。身長89cm、体重13.5kg。手すりにつかまって階段を下りるが、片足跳びはできない。積み木を5個積むが、まねて丸を描くことはできない。簡単な洋服は自分で着るが、一人で顔は洗えない。パパ、ママ、ワンワンは言うが「○○は××」という文では話さない。ごっこ遊びをするがうんちは知らせない。母親を識別する。

遅れているのはどれか。

a 身体発育

b 粗大運動

c 微細運動

d 言語

e 社会性

d

102B51

次の文を読み、51〜53の問いに答えよ。

65歳の男性。血便を主訴に来院した。

現病歴:2か月前から排便異常と便の細小化とが持続し、1週前から下血(鮮紅色)が出現している。

既往歴:特記すべきことはない。

現症:身長168cm、体重61kg。体温37.2℃。脈拍72/分、整。血圧120/62mmHg。眼瞼結膜に貧血を認める。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。

検査所見:血液所見:赤血球310万、Hb9.1g/dl、Ht27%、白血球9,200、血小板21万、血液生化学所見:総蛋白6.2g/dl、アルブミン3.3g/d/、AST25IU/l、ALT25IU/l。免疫学所見:CRP2.8mg/dl、CEA7.6ng/ml(基準5以下)。注腸造影写真(別冊No.6A、B)を別に示す。

診断に有用なのはどれか。2つ選べ。

a 小腸造影

b 腹部造影

c 腹腔動脈造影

d 大腸内視鏡検査

e 腹部エックス線単純撮影

bd

102B52

下血の原因はどれか。

a 痔瘻

b 直腸癌

c Crohn病

d 大腸憩室炎

e 潰瘍性大腸炎

b

102B53

治療として適切なのはどれか。

a 手術

b 抗菌薬投与

c 免疫抑制薬投与

d 内視鏡的粘膜切除術

e 副腎皮質ステロイド薬投与

a

102B54

次の文を読み、54〜56の問いに答えよ。

68歳の男性。尿失禁を主訴に来院した。

現病歴:2年前から就寝後に2回トイレに行くようになった。1か月前から気が付かないうちに尿失禁をきたしている。残尿感と排尿困難とは認めない。

既往歴:10年前から糖尿病で血糖降下薬を内服している。

家族歴:特記すべきことはない。

現症:意識は清明。身長160cm、体重66kg、体温36.4℃。脈拍68/分、整。血圧144/88mmHg。下腹部に弾性軟で手拳大の腰痛を触知する。下肢に浮腫を認めない。直腸診で小鶏卵大の前立腺を触知するが、硬結や圧痛は認めない。

検査所見.尿所見:蛋白(−)、糖2+、潜血(−)、沈さに赤血球と白血球とを認めない。血液所見:赤血球450万、Hb14.6g/dl、Ht44%、白血球5.600。血液生化学所見:血糖146mg/dl、HbA1c 6.8%(基準4.3〜5.8)、尿素窒素20.0mg/dl、クレアチニン1.2mg/dl。免疫学所見:CRP O.1mg/dl、PSA1.6ng/ml(基準4.0以下)。

診断に有用なのはどれか。2つ選べ。

a 尿培養

b 尿細胞診

c 尿流測定

d 前立腺生検

e 腹部超音波検査

ce

102B55

考えられるのはどれか。2つ選べ。

a 膀胱腫瘍

b 前立腺炎

c 前立腺癌 

d 神経因性膀胱

e 前立腺肥大症

de

102B56

対応として適切なのはどれか。

a 自己導尿

b 抗菌薬投与

c 骨盤底筋体操

d β遮断薬投与

e 膀胱カテーテル留置

a

102B57

次の文を読み、57〜59の問いに答えよ。

60歳の男性。歩行困難とめまいのため搬入された。

現病歴:本日の午後1時、会読で立って発言中に突然めまいと嘔吐とが出現し、ふらふらして、まっすぐ立っていられなくなった。歩こうとするとふらついてよろけそうになった。

既往歴:20年前から高血圧。

家族歴:父親が高血圧。

現症:意識は清明。身長165cm、体重72kg。体温36.2℃。呼吸数20/分。臥位で脈拍84/分、整。血圧180/90mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知せず、圧痛や抵抗を認めない。知能は正常である。頭痛はない。失語・失行・失認を認めない。瞳孔径は右2mm、左5mm。瞼裂は右で狭く、右眼球陥凹を認める。前額部や胸部の発汗は左で目立つ。右の末梢性顔面神経麻痺、右への側方注視麻痺、眼振および右上下肢の小脳性運動失調を認める。視力、眼底所見、対光反射、眼球の幅湊に伴う縮瞳反応、四肢筋力、触覚、深部感覚および四肢の深部腱反射は正常である。構音障害、嚥下障害、病的反射および不随意運動を認めない。

入院時検査所見:尿所見:蛋白(−)、糖(-)。血液所見:赤血球430万、Hb 14.5g/dl、Ht41%、白血球6,200、血小板28万、血液生化学所見:総蛋白7.2g/dl、アルブミン4.9g/dl、尿素窒素8.0mg/dl、クレアチニン0.7mg/dl、AST 24IU/l、ALT 119IU/l、LDH270IU/l(基準176〜353)。心電図と頭部単純CTとに異常を認めない。


認められる所見はどれか。

a Adie症候群

b Horner徴候

c Romberg徴候

d BabinSki徴候

e Argyll-Robertson瞳孔

b

102B58

異常を示す検査はどれか。

a 針筋電図

b 表面筋電図

c 誘発筋電図

d 聴性脳幹反応

e 神経伝導速度

d

102B59

病変はどこにあるか。

a 視床

b 中脳

c 橋

d 内耳

e 頸髄

c

102B60

9か月の乳児。嘔吐を主訴に来院した。

現病歴:昨夜から37.8℃の発熱を認めた。黄色水様の下痢が5回あり、食欲は低下していた。今朝から排便はない。母乳を3回与えたが、3回とも吐いた。顔色不良で、激しく泣いた後、ぐったりする状態を繰り返している。

発育・発達歴:在胎39週、胎盤早期剥離のため、緊急帝王切開で出生した。体重3,225g。Apgarスコア3点(1分)。追視2か月、あやし笑い3か月、首のすわり6か月、寝返り6か月、お坐り9か月。母乳栄養で、生後5か月から離乳食を開始している。

家族歴:特記すべきことはない。

現症:身長72cm、体重7,800g。体温37.5℃。心拍数140/分、整。無表情でうとうととしている。皮膚と口唇とは乾燥し、皮膚色は蒼白である。眼瞼結膜はやや貧血様で、眼球結膜に黄染を認めない。咽頭に軽度の発赤を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で、右下腹部は空虚であり、右上腹部を触ると激しく泣く。項部硬直を認めない。

検査所見:血液所見:赤血球311万、Hb10.7g/dl、Ht31%、白血球12,600(好中球66%、好酸球3%、好塩基球2%、単球5%、リンパ球24%)、血小板21万、血液生化学所見:血糖76mg/dl、総蛋白6.2g/dl、アルブミン3.4g/dl、尿素窒素9.0mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、総ビリルビン0.7mg/dl、AST21IU/l、ALT18IU/l、LDH362IU/l(基準340〜700)、ALP580IU/l(基準780以下)、Na138mEq/l、K4.5mEq/l、CI97mEq/l。CRPl.8mg/dl。

この児の発達で異常なのはどれか。

a 追視

b あやし笑い

c 首のすわり

d 寝返り

e お坐り

ce

102B61

まず行う処置はどれか。

a 導尿

b 浣腸

C 胃内容吸引

d 制吐薬投与

e 脳脊髄液検査

b

102B62

腹部超音波検査でみられる所見はどれか。

a double bubble sign

b sentinell loop sign

c string sign

d target sign

e umbrella sign

d