明治薬科大学 広報 No.99
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がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン事業報告ー最終年度にあたりー 平成24年度から開始された第二期がんプロフェッショナル養成基盤推進事業において、本学は、第一期と同様に順天堂大学医学部が主管するグループに参加しています。 本年度でこの事業も第二期の最終年度を迎えました。昨年秋には外部評価を受け、良好な評価を受けたところです。順天堂大学のグループは医学部として順天堂大学、島根大学、鳥取大学および岩手医科大学が参加し、薬学部は本学と東京理科大学薬学部が、医学物理士養成機関として立教大学理学部が参加しており、全国がんプロ事業20グループ中で唯一の広域型・都市地方合同型のチームです。 第二期は「ICTと人で繋ぐ医療維新プラン」のテーマのもとで遠隔地と東京をテレビ会議や講義によるInformation and Communication Technology (ICT)で繋ぐだけでなく、人の循環を介してがん医療に関わる医師、薬剤師、看護師、医学物理士などの専門医療人育成を行いました。昨年9月には恒例のFaculty Development (FD)研修会が順天堂大学お茶の水キャンパスで開催され、本学からも教員、ポスドク研究者が参加し活発な議論を行いました。通算二期10年間の医療人養成教育を目的とするがんプロ事業への参加を通じて、本学では大学院教育、ポスドク雇用、学内医療データベースの導入と維持などを行いました。がんプロ事業において、第二期終了時点で専門医療人養成を主目的とした事業は終了し、第三期は予算規模と参加施設が75%に絞り込みがなされ、テーマも従来の医療人養成から稀少がん・小児がんに関わる多様な人材、ゲノム医療従事者の養成などに特化した臨床研究指向性の高いテーマで再編成がなされるものと公表されています。 本事業への本学の参加は、通算二期10年間をもって一応の終了を迎えます。これまでの成果をもとに、今後は新たな展開を目指していきたいと考えております。(副学長・薬学科長 越前 宏俊)海外研修レポート 私は平成28年8月より米国カリフォルニア州サンフランシスコにあるカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のAlan S. Verkman教授の研究室に客員研究員として留学させていただいています。 UCSFは医学、薬学、看護、歯学の大学院大学と病院を含む、主に4つのキャンパスから構成されています。私の所属する医学系の研究室は140年以上の歴史があるパルナサスキャンパスにあります。ゴールデンゲートパークに近いパルナサスハイツの丘の上にあり、各所から約5km先の西海岸やゴールデンゲートブリッジを眺めることができます(写真)。屋外を眺めるだけで気分転換ができるので研究生活には絶好の立地です。さらにサンフランシスコは、海に囲まれていることから、穏やかな気候で生活のしやすい街です。 こちらでの研究は、視神経脊髄炎(NMO)の予防および治療のためのドラッグスクリーニングなどを行っています。NMOはアジアの女性の罹患率が高い神経の難病です。医学系でのこのような疾患の研究は、モデル動物の使用、細胞培養、分子生物学的手法のイメージがあると思いますが、こちらの研究室には、医学・生物分野だけでなく、化学や有機合成の分野、工学系分野を専門とする研究者も所属しています。ひとつの研究室で大学の研究室がほぼ成り立つような活気のある研究室なので、刺激的な研究生活を送らせていただいています。 また、現地滞在ならではの出来事としては、私の滞在中に米国大統領選挙がありました。選挙期間は日本でニュースを見ていた時とは違い、これまでよりも政治や経済の動向にも目を向けるよい機会になったと思います。 最後に、この貴重な留学の機会を与えてくださった大学関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。帰国後は、この貴重な体験を活かし、研究および教育に励みたいと考えております。(病態生理学専任講師 田中 靖子)14

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