明治薬科大学 広報 No.98
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と研究成果を挙げている生命創薬科学専攻大学院を中心とする創薬基礎研究の継続的な展開に加えて、臨床薬学領域における国際共同研究の推進、さらに薬学部6年制教育における海外研修先としての位置づけ、シラバスの構築を含む学生受入れ体制の整備など、双方の要望に柔軟に対応可能な新しいプログラムが含まれています。 このように本学の国際交流活動は、これまでに築き上げてきた強固な相互信頼関係を基盤として、他の私立薬科大学では絶対に模倣できない独自の展開を着実に歩んでいます。(アジア・アフリカ創薬研究センター長 齋藤 直樹)第2回認知症創薬資源研究開発センター(DRC)公開講演会 文部科学省の「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」は、大学が独自の研究戦略に基づき先端的研究を実施するために必要な研究基盤の形成を支援する競争的研究資金助成制度です。本学の研究事業「認知症克服を志向する天然物創薬研究拠点の形成」が、平成27年度の同支援事業(5年計画)に選定され、認知症創薬資源研究開発センター(DRC)を創設して1年が経過しました。DRCでは未だ有効な治療薬がないアルツハイマー病に焦点を絞り、革新的な天然物創薬研究拠点の形成を目指しております。このたび研究活動の一環として平成28年10月29日(土)に厚生棟3階多目的大講義室で第2回DRC公開講演会を開催しました。 初めに本学バイオインフォマティクス教室の紀 嘉浩講師から「神経疾患関連タンパク質FUS/TLSのマウス遺伝学的解析」の講演があり、引き続き東京薬科大学製剤設計学教授 瀬田康生先生からは「脳内への薬物送達技術の開発と脳神経疾患治療への応用」、株式会社エーザイ原薬研究部 部長 田上克也先生からは「天然物からの創薬・抗がん剤エリブリンの開発研究」のご講演がありました。いずれも創薬研究に直結する最先端の内容で大変感銘深いご講演でした。学内外から125名の参加者があり、大盛会のうちに終了しました。また並行して大学院生を中心とするポスター発表会を開催し、薬化学教室の秋葉 愛さんとバイオインフォマテイクス教室の滝谷美香さんが優秀ポスター賞に選ばれました。懇親会では参加者が演者の先生を囲んで、なごやかな雰囲気で交流を深めました。DRCでは今後も積極的に公開講演会と公開セミナーを開催して行く所存です。これからも皆様のご指導ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。(認知症創薬資源研究開発センター長 佐藤 準一)アジア・アフリカ創薬研究センター(AACDD)報告〜東南アジアとの交流:タイ・チュラロンコン大学薬学部との学術交流協定(継続)締結〜 2001年、本学はタイ屈指の高等教育研究機関であるチュラロンコン大学(CU)薬学部と学術交流協定を締結し、これを契機として、アジア・アフリカ創薬研究センター(AACDD)を中心として同国の貴重な財産である生物活性天然物に関わるいくつかの研究課題を精力的に展開するとともに最新の研究成果を世界に発信し、国内外から高い評価を得てきました。この間、日本学術振興会(JSPS)国際学術交流事業「拠点大学方式」(2001〜2010年度:日本側拠点機関 富山大学)の日本側協力機関、また、JSPS「アジア・アフリカ学術基盤形成事業」(2006〜2008年度、2010〜2012年度)の拠点機関として外部助成金を拝受し、本学の国際交流は、タイを基軸とするインドネシア、フィリピン、およびインドなどのアジア圏諸国への強固な創薬研究ネットワークの形成に広がっています。 以上のような背景を踏まえ、CUから薬学部の執行部教員(6名)を本学に短期招聘し、2016年9月12日(月)に学部間学術交流協定(継続:通算3回目)を締結しました。調印式は、本学から石井啓太郎学長、CUからPungpetch Sakulbumrungsil薬学部長が出席して行われました。今回の交流では、これまで着々9

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