明治薬科大学 広報 No.100
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早期体験学習の報告 各種病院・調剤薬局・ドラッグストア・研究所等によるご理解とご協力のもと、1年次素養科目である「薬学への招待」(薬学科生は必修、生命創薬科学科生は選択)の履修学生は全員、「早期体験学習」として、各自で見学希望先を1~2箇所選び、5月末~8月末にかけ、施設見学に出かけています。 例年蒸し暑い時期で、また夏期気温は将来更に上昇の見込みであることから、見学学生の体調及び事故防止には、早期体験学習委員会として、今後更なる注意を払って参らねばならないところです。 さて、学生諸君には見学後、簡潔な感想文とパワーポイントによる報告書を提出させています。今年は10月11日(水)に、クラス毎にパワーポイント報告書による「早期体験学習報告会」を開催しますが、以下では、学生から提出された感想文の一部を紹介します。(早期体験学習委員長 川北 晃司)◆河北総合病院 私は河北総合病院での早期体験学習を終え、薬剤師が医療の現場でどれだけ活躍していて、重要な存在であるかを再確認しました。広く様々な症状をもつ患者さんが大勢入院している総合病院であるからこそ、薬の管理は徹底され、事故を防ぐための様々な工夫がされていることが印象深かったです。薬局は患者さんのタイミングでしか対応できないのに対し、病院では患者さんの様子を常に診に行けるので、経時的にフォローができ、より身近にやりがいを感じることができると思います。製剤では、学校の実験などで使用している三角フラスコやビーカーと同様のものを実際に使用していると聞き、初めて普段の授業と薬剤師の仕事とを結びつけて実感することができました。これからは今まで以上に真剣に実習に取り組みたいと思います。◆ココカラファイン薬局(北浦和店) 病院で働く薬剤師と薬局で働く薬剤師の大きな違いは、病院では患者さんが退院してしまったら再び会うことはなくなってしまうけれど、薬局ではもっと長い間定期的に会う患者さんもいることを知りました。そのために、家に残薬がないかどうかのチェックや、朝昼晩しっかり薬を飲めているかどうかなどの確認が本当に大切だとわかりました。調剤室内の構造は薬が薬効別に並べてあったり、動線がしっかりしていて無駄のない最短距離で調剤できる仕組みで、誤りを防ぐさまざまな工夫がされていると感じました。医療の実際の現場を見学させていただき、とても貴重な経験ができました。◆サンドラッグ(本社および東府中店) 今回の見学を終えて、私は特にOTC薬剤師について興味を持ちました。現場で働いている薬剤師の方にお話を聞いた中で、「薬を勧めたお客様が元気になって感謝を伝えに来てくれることが嬉しい」と言っていたことが印象的でした。ドラッグストアは調剤薬局とは違って処方箋がないこともあり、薬剤師が自分で薬を選んで勧めなければなりません。それはとても責任のあることで、間違ってしまわないかという不安も大きいと思います。その不安を解消するためにもお客様との会話を重ね、そしてその中から必要な情報を見つけ、その人に合った薬を見つけることはとてもやりがいのある仕事だろうと思いました。自分が勧めた薬によってお客様の症状がよくなること、そしてお客様から「ありがとう」と言ってもらえることは薬剤師という仕事において一番嬉しいことなのではないかと感じました。◆第一三共(株)品川研究開発センター 今回、初めて直接研究員の方々とお話しさせて頂けて大変良い経験が出来ました。私は将来、企業に就職して研究員として働きたいと考えています。しかし、薬の研究は先が見えず、他の研究と比べ大変と聞いており、どのように薬の研究員の方々は仕事を続けているのか気になっていました。話を伺うと、やはり開発は大変で3万個作ってやっと一つの薬が完成し、製薬会社で一つの薬を作れたらヒーローになれるほど大変だと分かりました。しかし、それでも仕事を続けられるのには、どうしても患者を助けたいという熱意や、目の前の研究の成功に一喜一憂せず、その先でどのようにこの薬が役立つのかを考える姿勢などがあり、第一三共(株)で働く皆様が薬に対して熱い想いをもっていらっしゃることが分かりました。そして、作っているのは薬ではなく、希望だという言葉がとても心に残りました。研究員の役割について考える良い機会となりました。厚生棟にて掲示のパワーポイント報告書8

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