明治薬科大学 広報 No.100
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 海外医療研修コースは、例年 9月~11月にかけて、カナダのアルバータ大学、イギリスのハートフォードシャー大学で研修を行います。現地の学生と共に薬学部の講義を受けたり、病院や薬局を訪問したりすることで、日本とは異なる臨床薬剤師の役割を学ぶことが出来ます(もちろん英語で!)。更に、2017年度からは新たな研修先にタイの東大と言われるチュラロンコーン大学を加えることで、異文化体験も含めて研修内容の充実を図っています。 研修に参加した学生達はホームステイや学生寮などで生活します。現地での様子は、電子メールなどで定期的に報告があり、「毎日何かが新しく、1日として同じ日がない!」、「楽しく勉強ができるので、もう帰りたくない。」などの充実した研修内容と海外生活を楽しむ声が数多く届きます。 研修期間中、コース担当教員は 1週間ほど受入れ大学を訪問して、学生達の研修状況を視察しています。逆に、カナダやイギリスの先生方が来日し、日本での講義を行うと共に、研修内容についての意見交換も行っています。大学教員間の密接な交流を通じて、本学の学生達の積極的な研修姿勢やコミュニケーション能力はすばらしいと、大変高い評価を頂いています。 帰国後、本コースの学生は研修報告書の作成を行うと共に、他学年の学生を対象にした講義やコース説明会の場を借りて、研修報告会を行います。また、帰国後直ぐにTOEICなどの語学試験を受験することで、英語力の改善を実感する学生も多くいます。 本コースを通して、志の高い学生が世界の薬学生に知己を広げ、世界に活躍の場を求めて巣立って行くことを希望しています。(コース責任者 公衆衛生・疫学教授 赤沢 学) 薬学研究コースは、学内教員の指導のもと、基礎的な薬学の研究のみならず、標準実務実習で見出した臨床の現場からのニーズに呼応した研究課題等に、じっくり取り組むことを希望する学生を受け入れる学内研修コースです。5年次に活動する本コースは、4年次に行った卒論研究での経験を活かして、6年次の卒論研究に繋がる「研究志向の学生」のために用意されたコースであると言えます。 選択した学生には、(1)実習を開始するまでに、研究内容を指導教員と十分に話し合い、研究計画書を作製すること、(2)毎日の実習記録を残すこと、(3)特別実習期間中は、他のコースでの実習に相当する時間に、実験・研究に取り組むことを課しています。慣れ親しんだ環境の中で、思う存分に実験・研究してもらうために、各研究室の指導教員も、受け入れ体制を整えて臨んでいます。 薬学研究コースは、学内の研究活動レベルを維持し、将来の教育に備えるためにも重要なコースであると同時に、卒業後にどのような進路・職種に就いても、本コースで身に着けた自発的で研究的な思考が、様々な場面で役立つものと考えております。(コース責任者 分析化学教授 小笠原 裕樹) 「英語力のない人間が海外医療研修コースを選んで良いものなのか」。 コース選択の際にこのように悩みに悩みぬいて勢いに任せて選んだ海外医療研修コースでしたが、実習を終えた今振り返ってみると、このコースを選んで正解だったと心から言うことができます。 現地では初めの3週間アルバータ大学の英語研修プログラムに参加し、慣れてきた頃にアルバータ大学の4年生を担当に付けてもらい薬局見学が始まります。2ヶ月目に入ると薬学部の授業への参加がメインとなり、空いた時間で病院やテクニシャン学校など医療機関の見学をさせて頂き、最後にアルバータ大学の教授陣の前で決められたテーマについて30分間プレゼンテーションを行い終了となります。実習中の2ヶ月間、カナダの先進的な医療システムや現地学生の意識の高さに感銘を受ける毎日で、日本にいるときには気付かなかった日本の医療制度や薬学教育における問題点に気付かされました。 日常生活の面ではすべて英語なので慣れるまでは大変でしたが、仲間やホストファミリー、現地の友達にも恵まれ、本当に1日たりともムダなことがない充実した日々を送ることができました。また、参加したことで英語やコミュニケーション能力の重要性も学ぶことができました。これからコースを選択される皆さんには英語の得意・不得意に関わらず、ぜひ海外医療研修コースを候補のひとつに入れてほしいと思います。(薬学科6年 大久保 友隆) 私は薬剤師としてだけでなく、研究者としての自身の可能性を広げたいと考え、本コースを選択しました。コース期間中は研究に集中して取り組めたことで、生命創薬科学科の学生に劣らないボリュームの実験を行うだけでなく、自身の進路について考えることができ、大変満足しています。 薬学科のカリキュラムには、実務実習といった薬剤師としての知識・経験を得る場が十分に設けられている一方で、研究に費やすことのできる時間は非常に限られています。その状況から「薬学科に進学したら薬剤師として医療現場で働くのだから、実験は卒論研究で最低限取り組めば良い」と考えている方も多いと思います。しかし、薬剤師の活躍の場は医療現場だけではありません。医薬品、化学品、食品関連の企業や、衛生研究所などの公的機関など、薬学の専門知識を活かして人々の生活・健康に貢献することのできるフィールドは数多く存在します。 私は薬学科の学生を画一的な薬剤師ではなく、薬学という学問に携わる職能を身につけた者であると考えています。本コースへの参加は、実験、研究を通じて「研究者の視点を持つ薬剤師」としての力を養い、自らの進路、職業の選択肢を広げる大きなチャンスになったと考えています。(薬学科6年 島村 りえ)コース特別実習・演習薬学研究コース海外医療研修コース12

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