明治薬科大学 広報 No.100
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 世界中には多種多様の伝統医療があり、我が国においても漢方を中心に鍼灸などの東洋医学が主に臨床で用いられています。このため、伝統医療薬学コースは東洋医学を中心とした伝統医療を理解するため、漢方専門薬局・薬店、漢方専門製薬企業、鍼灸関連施設での研修を行っています。 漢方専門薬局・薬店では、漢方の独特の理論を学習し、相談ロールプレイなどから問診の重要性を理解し、それを基にして漢方理論を実践的に応用出来る力を養うことを主眼としました。 漢方専門製薬企業では、漢方薬・民間薬のエキス剤などを製造するにあたって関連する法規制や、品質管理の重要性、実際の試験法を中心に学びます。 鍼灸関連施設では、現代医療に貢献している東洋医学の一端を学ぶため、スポーツ医学分野などもあわせた鍼灸治療の実際を研修します。 学内ゼミでは、東京都薬用植物園での「薬学生のケシ講座」を受講し、実際の圃場で薬学の原点ともいえるアヘンの採取なども見学します。また、緩和病棟でアロマセラピーを実践している先生にご講演いただくなど幅広く伝統医療に接し、また、実習施設の先生によるフォローアップ講座も実施します。 全体として、東洋医学をはじめ幅広い伝統医療・伝承薬物を学び、実際の現場で感じることで、それらが現代医療にどのように貢献しているかを理解できたものと思います。(コース責任者 臨床漢方准教授 馬場 正樹) 本コースは、環境衛生、食品衛生、疾病の予防、薬事行政など幅広い保健衛生分野で活躍する薬剤師の育成を目指して設立したコースです。主に公的試験研究機関が中心になって行う調査・研究を通じて、それら関連の技術・技能、試験法の原理と意義の実際を習得し、問題解決能力を養うことは勿論のこと、公務員試験受験へ向けてのモチベーションを高めることを目的としています。 本コースは、4月に派遣先で行う実習についてグループで下調べをし、発表とともに派遣先で必要になる最低限度の手技手法の指導を担当教員から受けます。さらに本学で、派遣先の指導者の先生方7名を招聘し、それに関連する特別講義を行います。 実習は、基本的に各期3名が一組になり、1つの部署で1年間を通して行います。また、3週に1度、土曜日に本学で近況や成果の報告会を行っております。本コースを受講した学生に対しては、派遣先の指導者の先生方からも高い評価を頂いております。(コース責任者 衛生化学教授 石井 一行) 私は元々、伝統医療に興味を持っており、東洋医学の独特の考え方や現代医療における立ち位置を学びたいと思い、伝統医療薬学コースを選択しました。 伝統医療薬学コースでは、漢方専門薬局(2施設)、漢方専門企業、鍼灸専門学校の計4箇所で実習を行います。 漢方専門薬局では、日々の店舗業務や生薬図鑑の作製・処方解析を行い、実際の生薬に触れながら、基礎理論や処方検討の過程をしっかりと学ぶ事が出来ました。そこでは、病気を治すだけではなく、今ある健康を維持していくため、健康のパートナーとして貢献できる漢方薬局の薬剤師の役割を実感しました。 鍼灸専門学校では、鍼やお灸等、薬以外の方法による異なる観点から東洋医学について学ぶ事が出来ました。また漢方専門企業では、漢方の製造販売の過程や品質管理試験での分析技術を学び、漢方の安全性や品質を維持・追求する過程を知ることが出来ました。 実習を終えて、患者さん一人ひとりの病態や体質を捉え、バランスを整えていくことで心身の不調を改善していくという東洋医学の観点について、一層理解を深めることが出来ました。私は、伝統医療薬学コースを選択して医療に対する視野が広がり、大きく成長出来たと感じています。(薬学科6年 梅澤 紗貴) 私は、公的試験研究機関において薬剤師がどういった関わり方をしているのか興味があり、健康薬学コースを選択しました。 私の実習先では、天然系食品添加物の成分の解明、規格基準の設定、分析法開発のための研究やバイオテクノロジー応用食品添加物の化学的安全性評価のための研究を主な業務としています。その中でも私はqNMR/LCを用いたlycopeneの新規定量法の開発を研究テーマとして実習を進めました。内標準物質の選定、qNMR及びHPLC条件、トマト中のlycopeneの抽出法の検討を主として行いました。 実習中に進めたテーマで、薬学会で発表をする機会を頂きました。発表準備をする中で分かり易く研究成果について伝えることの難しさを知りました。実習先の先生と色々と相談しながら発表スライドの調整を行い、その結果、優秀発表賞を頂くことができました。 公的試験研究機関での実習は、大学で学んだ分析化学や有機化学、環境衛生などに関する知識を生かせる場であると感じました。大学では薬理学や病態学など臨床に関する分野の授業が主ですが、それ以外の分野の授業も薬剤師が活躍する仕事に繋がっていきます。 健康薬学コースにおける実習は、様々な進路選択を考えさせてくれる点においても非常に有意義なものであると感じました。(薬学科6年 芝崎 健悟)コース特別実習・演習伝統医療薬学コース健康薬学コース11

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